2024-05

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Under The Water Cafe -Hiro-

「喫煙席ですか?」
店員のその言葉が終わらないうちに二人で会員カードをかざした。店員は理解したようにカーテンの奥へ案内した。
衣装部屋を通り過ぎ、更衣室へ。ミサキは今着ている白のブラウスと薄いピンクのロングスカートで行くらしい。普段のつけ爪はここへ来るときは外してくる。俺も靴下を脱いだ。
「黒沢様、よろしいでしょうか」
ドアの向こうから店員の声がした。ミサキのメイク落としを待ち、ドアを開けた。
「本日はどちらをご利用ですか?」
「B」
俺は短く答えた。
「ドリンクはいかが致しましょうか」
ミサキが答えた。
「アイスコーヒー二つね。」
「かしこまりました。3番テーブルにどうぞ。」
Bコースのドアを開け、入った。

建物の構造上Bコースは廊下が長いが、基本的な構造はどのコースも同じ。中心にプールがあり、人魚像がある。その周りを通路が囲い、座席がその外側。
3番テーブルには既にアイスコーヒーが並んでいた。ミサキは俺の横に座り、二人で一気に飲み干した。飲み終わるとすぐに赤いボタンを押した。
Bコースの天井には大きな管がそれぞれの席の上に1本。その管から大量のローションが俺とミサキを覆った。ミサキは丁寧に体に塗り、俺も塗った。体に浴びながらキスをした。
「フフ、気持ちいい」
ミサキは全身ヌルヌルになったようだ。俺も丁度全身ヌルヌルだ。

「ヒロはもう慣れちゃった?」
「いや、気持ちいいぜ」
ここに来るのはもう5回目。ミサキに誘われてここの存在と全身ローションまみれの気持ちよさを知った。


ミサキとの出会いはライブ会場だった。俺は『BlAck Angel』のリーダーでギター。半年前のライブで、対バンの一つだった『Elizabeth』でボーカルをしていたのがミサキだ。はっきり言って音楽性はまるで違うが、どこかしら波長が合うものを感じた。ローションまみれもその一つだ。
自分の彼女捕まえて言うのもなんだが、ミサキは驚くほど可愛い。道行く人が振り返るほどだ。そのミサキがローションまみれになると、超エロくなる。特に、彼氏以外には見せないって言ってここで働くことを拒むくせに、着てくる服はいつも下着が透けて見える薄く白っぽい服ばかり。

ローションまみれのキスを終え、互いの体を愛撫しあう。俺は胸中心に、ミサキは俺の股間を撫で回す。店員には原則として触り禁止だが、彼女なら何をしてもいい。現に隣のテーブルからは喘ぎ声が聞こえる。ミサキが愛撫に飽きると、プールに行く。プールの中も全てローションだ。二人で一緒に倒れるように落ちる。柔らかいクッションのように俺たちを着水させると、あとは濃い原液が超重たく二人を包む。俺たちは水中でディープキスを重ね、ゆっくりと顔を出し、ミサキの顔のローションを俺が払ってやり、俺の顔のローションをミサキが柔らかい手で払う。
噴水もローションが垂れている。ミサキは噴水のローションを浴び、また顔中ヌルヌルになる。
俺はそのまま上がる。ミサキはプールサイド近くで潜り、そのまま息を止めて出てきて、人差し指で目だけ拭いながらテーブルに戻る。そしてそのまま俺たちは1発。ホテルと違ってこのときはミサキの方が元気だ。

たっぷり楽しむと更衣室の手前のシャワーでローションを落とす。店員にもう一度行きたいと言えば着替えてもう一度行けるが、そこまでは体力が持たない。

ミサキは最高の笑顔で帰る。少し湿ったままの髪を靡かせて。

コメント

今回こだわったところw

ロックシンガーっぽい主人公なので、「とても」を「超」など、少しバカっぽい表現にしてます。
・・・それだけか。

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