2010-08

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モデル修正2

昔からテレビはあまり見なかったけど、高校時代はよく見た。といっても、殆どがニュースを録画してその日のうちに地域情報や特集なんかを飛ばしながら見たり、CSのCNN放送を見ていたりだった。そんな私でも唯一見る深夜のバラエティ番組があった。タイトルは忘れたけど、怪しげな職業を特集したり、株取引で年収ウン千万の成功者にインタビューしたり、アイドルの年収を検証したり、とにかく普通のサラリーマンや自営業では体感できない謎めいた職業を検証する番組だった。それだけは高校生として、将来の職の参考にしようとまでは考えていなかったが、同時に見ている友達もいたので、毎週欠かさず見ていた。そのなかで『フェチモデル』というものがあることを知った。番組を見ている仲間内には確かに髪が好きな子がいた。ストレートに整ったキューティクルの光る黒のロングヘアーの女の子が好きだとか言っていた。残念ながら私たちの周囲にはなかなかそういう子はいなかった。他にも、整った形の耳が好きな子(彼は顔がかわいければそちらの方がいい、とは言っていたが)もいた。

フェチモデルの特集では『濡れフェチ』がピックアップされていた。モデルの女の子が服のままシャワーを浴びて、具体的な金額こそ出なかったが、確か5桁円のお金を貰っていたと思う。
早速私はインターネットで調べてみた。買ってからビジネス用語と資格試験とニュースと天気予報しか使ってなかったインターネットが、初めて他のことに役に
立った。

そのホームページには、セーラー服でびちょびちょに濡れている女の子の写真と、『あなたも女優になりませんか』というメッセージが添えられていた。

女優。
幼き日に思った夢だ。父の趣味で連れられて小さな劇団が小さな舞台でやる真剣なお芝居に夢中になっていた。今では淡い記憶でしかない。
でも、もう私は縛られない。『女優』。年齢的にもチャンスは今しかないかもしれない。
ただ、現実的に考えて、AVまがいのことをされるかもしれない。体を触られて、無理矢理させられるなんてことも・・・何しろ、検索してわかったが、監督はやり手のAV監督。裸にされて、抵抗できない状況に、ということもあり得る。

撮影場所はどうやら近そうだった。私は早速メールフォームに必要事項を入れた。それから数回メールだけのやりとりをした。撮影監督とホームページに載っていた女性は夫婦だということや、撮影スタッフは3人ということ、添付で契約書のサンプルを送ってくださったこともあった。どれも紳士的な対応だった。時々冗談も書いてきたり、また奥さんでありモデルさんであるという、あのサイトのトップの写真の女性からの話も聞けた。

いよいよ会うことになった。場所は街の中心にあるカジュアルなレストランだった。監督さんと奥さんの二人でいらっしゃるということだった。
用心に越したことはない。防犯ブザーやインスタントカメラも用意した。今の時代、平静を装って近づいてきて犯罪に巻き込まれるなんて話も後を絶たない。証拠が抑えられるようにだけはした。相手も人の多いレストランを選ぶあたりは信頼がおけそうだった。

レストランには約束より少し早めについた。どんな相手か探りたかったのだけど、もう既に二人は来ていた。あの女性ですぐに分かった。入り口から一番近い席に座っていた。

「彩夏さん・・・ですか?」
私から見て右側に座っていた男性が言った。彩夏は私のハンドルネームだ。
「はい。彩夏です」
「今回監督をさせていただきます、嶋野です」
と言って、名刺を差し出した。私もつい癖で名刺を探したが、会社を辞めたときに全部破り捨てていた。それに、今は本名も明かすべきではない。用心しないと。
「妻の、ひなです」
女性はお辞儀をした。よく見るとその女性はかなり若かった。見ようによっては高校生くらいにもみえた。一方男性の方はびしっとしたスーツで、ぱりっと糊付けされたワイシャツが少し見え隠れする、とてもそんな職業には見えないような紳士的な格好だった。髭や髪もきちんと整っていて、時折白い歯を見せていた。
「まずは座りましょう」
私たちは着席した。

「単刀直入ですみませんが、こういった撮影されるようなものは初めてということで」
男性は訊いてきた。
「そうです」
私は答えた。
「いきなり書面という形で申し訳ないですが、こちらが誓約書です。添付でお送りしたものとほぼ変わりません」
「ほぼ、というと?」
「最後のページだけ追加があります」
誓約書はスタッフ側が守るべきことで埋め尽くされていた。ざっくり言えば、モデルの女性以外は体に触れたりしないということや、撮影時にできないと言ったことにはすべて従うこと、契約金や、衣装代、クリーニング代、仕事中の食事に至るまで、費用という費用はすべて向こう側が負担すること、守られなかった場合の裁判のことなど、事細かに記してあった。最後の追記は、もし私が出版を断った場合、それも従うといった内容だ。すべてが私の一声で決まるように作られていた。
私は一通り読み飛ばすと、追加の一枚を熟読し、一度誓約書を返した。
「内容に不備や質問などはありましたか?」
「はい、大丈夫だと思います」
「もし後から質問などありましたら遠慮なくお申し付け下さい」
そう言うと、男性は誓約書にサインして、渡してきた。私はそれを受け取り、鞄にしまった。

その後は適当に雑談をした。フェチモデルについてどこで知ったかとか、奥さんの話とか、前の仕事とか、差し支えない程度にかつ、なるべく直接的な表現を避けつつ話した。スタッフとしてくる人についても聞いた。ひとりは男性のアシスタントで妻帯者、もうひとりは若くしてIT企業の社長になった独身の男性だそうだ。
それがあの人との再会の場所だとは、このときは夢にも思わなかった。

仮になんですが…モデル修正1

私は今日、辞表を叩きつけてきた。
これは切られる前に切ったというのが正しいと思う。確かに私は小さなミスをした。けれど、それを会社の存亡に関わるほどに膨れ上がらせたのは他ならぬ上司のあの頑固ハゲだ。でも、それももうお仕舞い。あいつの下にいることももう必要ない。
物欲があまりないおかげもあり、仕事一辺倒だったこともあり、貯蓄はそこそこある。もう、会社に縛られるのは嫌だ。
何が学歴だ。何が『デキる女』だ。好きなことを仕事にしよう。そう考えた。

でも、私の好きなことって、なに?

子供の頃から勉強漬けの毎日だった。親が厳しかったからじゃなく(寧ろ優しかった)、ただする事が無くて勉強ばかりしていた。ホント勤勉だねなんて褒められたりもしたけど、勉強以外のことは本当に退屈だった。
杉原家の一人娘として生まれた私だったけど、父も母もそれぞれ兄弟の末っ子だった。末っ子はすごい。どれだけ効率よく動くかを身を持って知っている。兄弟を見て兄弟の失敗を繰り返さないよう生きてるから、効率の良さが自然に身につくらしい。そのお陰か私もかなり効率よく立ち回れた。頭は大して良くないし、仕事は決してよくできる方ではないと自覚している。でも、作業効率の良さでは負けなかった。そのお陰で周囲からは『デキる人』と思われていたようだ。

会社を辞めた今日。私は一人暮らしの自宅にまっすぐ帰るのをやめて、家の近くの公園に立ち寄った。普段より早い出社だったから、時間に余裕が出たのだ。夕方の公園はかなり賑わっていた。遊ぶ子供、井戸端会議に花が咲く主婦、どの人も私には気づかない。ベンチに座ってぼーっと見渡していると、なんだか眠たくなってきた。


気づくと周りには誰も居なかった。そして私は全身ぐっしょりと濡れていた。雨が降ってきたのだ。そこそこ強い雨だった。体を起こすと「ビチャッ」と言う音がした。下腹部に溜まっていた水が流れ落ちた音だった。
まだ起きたての意識のはっきりしない私。公園の水道で顔を洗った。少しずつ意識が戻ってくるのと同時に、濡れた服の感触が肌に伝わってきた。
それを一言で表現するなら、『気持ちいい』だった。なぜ思ったかは分からない。ただ感覚的に、理性無く感じるままに、そう思った。そして私は願った。『もっと濡れたい』と。
まだふわふわとする意識の中、私は清掃用のバケツに手をかけていた。そしてそこにめいっぱい水を汲んだ。
ようやく意識がはっきりした。私は何をしてるんだ。早く帰って濡れた服を脱がなきゃ。そう感じているというのに、私の両手は既にバケツの縁を持っていた。
頭から水が降り注いだ。ゆっくりと浴びせられた。まるで金縛りのように、何かに取り憑かれたように手はバケツをゆっくりと傾けていた。
濡れていなかった下着もビチョビチョに濡れた。ああ、こんなことをしていてはいけない。やっとそう思った私はようやく家路についた。

全身ぐしょ濡れの私はすぐに風呂場に行った。服を脱ぐ前に濡れた姿を鏡で見た。ひどい格好だ。でも、見ているとなぜだかすごく気分が高揚してくるのが分かった。これが効率重視の勤勉なイイ子?これが会社で一目置かれたデキる女?メイクは汚く落ち、服はよれよれでスケスケ。その姿はまるでダメ女だ。その姿に私はなぜだか興奮していた。
私は考えるのをやめた。そしてシャワーを手に取り、頭の上に運ぶと、まだ服も着てるままでシャワーから水を出した。さらにどんどん濡れていく私。メイクもボロボロ。服はびちょ濡れだ。さらにひどい格好になるにつれて、さらに興奮した。ついには昨日のお湯がぬめりと共に残る冷たい湯船に顔から潜った。全身からもの凄い量の水を垂らしながら上がると、もはや私が私でないみたいだった。でもそれは間違いなく私であり、みすぼらしくなるにつれてどんどん興奮する変態の私だった。

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