2024-05

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アンラッキーな日 -after-

全身泥まみれの美優が歩く。泥の雫は彼女の通ってきた歩みをそのまま示してきた。
全身ずぶ濡れの千晶も歩く。滴り落ちる水はしばらくすると乾いて、千晶は次の濡れるポイントを探していた。

雨がついに降り出した。美優の顔の泥は雨に徐々に流され、取れていった。そんな街角で・・・

「あ」
二人は同時に声を出した。まるで運命かのように、二人は出会った。千晶は美優に言った
「大丈夫ですか?泥まみれですよ。どうしたんです?」
「自転車が坂道で壊れちゃって・・・下が田圃だったんです」
「あなたも今日はアンラッキーだったんですね。」
「桜恵高校の制服・・・」
「え?あ、そうです。ずぶ濡れですが、桜恵高校二年、伊藤千晶です。」
「あ、私もその・・・泥まみれですが、桜恵高校二年、小沢美優です。」
「え?同い年?ってか美優ちゃん!?」
「え?」
「学年トップの美優ちゃんでしょ?知ってる知ってる!」
「あ、どうも・・・あ、チアキ・・・伊藤ちあきちゃんって、確かフットサル部のキャプテンの・・・」
「え!私のことしってんの!?」
「はい・・あ、うん。」
「そうなんだー!会うの初めてじゃんね!こんなカッコで失礼」
「それ言ったらあたしのほうが失礼だよ」
二人は笑った。
雨はどんどん勢いが増し、ゲリラ豪雨となった。美優の制服は泥の色こそ落ちなかったもののほとんど泥が落ち、泥色制服の全身びしょ濡れ娘になった。
「びしょ濡れって、気持ちよくない?」
千晶が聞いた
「そうね。服が重たいけど、気持ちいい。泥まみれってのも、気持ちよかったよ。さらさらして。」
「そうなんだ。いっそのこと田圃まで行っちゃおうかな。一緒に来ない?」
「行く行く!」

「あたしはもう泥色だけど、千晶ちゃんはまだそのくらいだったら汚れ落ちるよ?いいの?」
「そ、そうね・・・・ならさあ、美優ちゃんは行って。」
「そうする。」
美優は足を泥に突っ込んだ。その時美優はバランスを崩し、千晶の腕を掴んでそのまま田圃に真っ逆さまに落ちた。全身泥に染まった二人が出てきた。
「ぶほ。千晶ちゃん・・・・・・ごめん。」
「作戦通り!実はあたし美優ちゃんの肩押したの。掴んでくれなかったら自分で掴みに行ったわ。」
「本当?」
「だからあたしのほうがごめん、だよ」
「いいの。あーあ、千晶ちゃんもドロドロだぁ・・・・」
「さあ、遊ぼ!全身ドロンドロンになっちゃおうよ!」

二人は雨がやんでもずっとこどものように遊んでいた・・・

コメント

素晴らしい出来です。

小説拝見させて頂きました。
素晴らしい出来で多分いちゃいちゃした泥レスごっこをしたと想像できます(笑)
で、全身茶色の泥んこになった美優ちゃんと千晶ちゃんがおうちに帰ったとき母親はびっくりしたとも想像できます(笑)
僕も見習わくては、と思いました。
最後に僕の小説を見て頂ければ幸いです(笑)

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