2024-05

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モデル体験記-アメリカ編-(7)仮

ハ『今日はインタビューをするだけだから。』
監督が訳すと、私とひなちゃんはスタジオ内のいすに座った。スタジオ内は壁や床にビニールが張り付けられ、とてもインタビューだけで終わる雰囲気ではなかったけど。ひなちゃんは一番お気に入りにしていた胸元に肩幅ほどの大きなリボンと、腰回りにいくつか小さなリボンがついたラメをちりばめたピンクのドレスに黒のロングブーツを履いていた。ブーツは私も履いている。学生時代に初めてバイトをして買った思い出のある一番大事なブーツ、と全く同じ形のブーツだ。私の服は黄色のワンピース。前に電気街を歩いた時に趣味が変わって買ったフリルのついた胸元の大きめリボンが特徴の、ひなちゃん風に言えば「めっちゃかわいい」ドレスだ。ものすごくお気に入りなのに日本では一度も着られずにいた。だから私のことを誰も知らないアメリカに持ってきたけど、結局着られず、監督やひなちゃん、ヒロコさんに推されて半ば無理矢理着させられたのだった。ご丁寧にフリルのついたメイド風のカチューシャまでつけてくれた。恥ずかしい・・・・・・
ハワードさんは監督に訳を頼んだ。
監督「それではインタビューを始めますね。ひなさん、ずぶぬれになってみて、どうでしたか?」
ひな「きもちよかったです!」
監督「彩夏さんは?」
私「はい、とっても気持ちよかったです。」
監督「道でかなり見られていましたが、恥ずかしくはありませんでしたか?ひなさん」
ひな「ん?なんで?もっと見られたかったよ~」
監督「彩夏さんは?」
私「恥ずかしかったです・・・」
ジェシーとひろこさんが後ろに立つ。頭の上をバケツが通り、二人はそれを私たちの頭の上で抱えた。中身は水だろうか?それとも・・・
監督「泥はいかがでしたか?」
ひな・私「気持ちよかったです」
二人同時に言い終わるか終わらないかのうちに、頭の上からとろ~んとした黄緑色の液体が流れてきた。私は思わず「ひゃっ!」と声を上げてしまった。
監督「どうかしましたか?」
ひな「なに、これぇ・・・」
たっぷりとトロトロの液体をかけられた。ドレスは汚れ、トロッと滴が流れた。
監督「続けますよ。今後さらに厳しい撮影も」
と言うところで顔にピンク色のヌルヌルの液体、
「を、用意してますが覚悟はいいですか?」までで、黄色、水色、黒のヌルヌル液体を顔や身体に繰り返したたきつけられた。おかげで私とひなちゃんはどんどんマーブルにヌルヌルに汚された。私とひなちゃんがうなづいた瞬間、スタッフ総出で大量のローションをかぶった。粘りけがめちゃめちゃ強く、身体はググッと重たくなり、髪もヌチョヌチョ。なんて表現したらいいかわからないけど、とにかくものすごい格好だった。気持ちいい、これだけは確か。
監督「いまから、ある液体にまみれてもらいます」
これ以上どれだけヌチャヌチャになればいいんだろう。
ひな「もう液体まみれやん・・・」
監督「どうかしたんですか?きれいな服のままじゃないですか。」
今までかぶった分はかぶったうちには入らないってことだろう。これはもしかして・・・

その予感は当たるどころか大変な格好にされることになった。ヌルヌル滑る床を歩いて、2Fのバルコニーに出ると、そこには真っ黒い液体のビニールプールだった。かすかにツンとくるにおいがする。これはまさか・・・
ひな「墨・・・・だよね・・・・」
私「みたいだね・・・」
私とひなちゃんが唖然として佇んでいると、ハワードさんとなにやら話していた監督が声をかけてきた。
監督「ひなさん、みずあそびしたいよね?」
ひな「へ?どう見たってこれ、水ちゃうやん。墨やん。」
監督「そうだね。彩夏さんと一緒に水遊びしたいよ」と、ひなちゃんの後頭部を右手で持ち、
監督「ねっ!!」といいながらひなちゃんを墨の中へつき落とした。ザバンという音と墨のしぶきとともに、ひなちゃんの身体はそのほとんどを黒い液体の中へ沈んでいった。
しぶきが監督さんの服やハワードさんの髭、私のドレスに飛び散り、それぞれ不規則な黒い水玉模様がついた。しばらくして、真っ黒い頭がプールから出てきた。ひなちゃんの身体からヌルヌルのローションはとれたが、その代わりに全身から黒い液体を滴らせていた。顔をいくら拭っても、どす黒く汚い顔のままのひなちゃん。さっきまでピンクのかわいいドレスだったあの服はその特徴的な大きなリボンすらひどい汚れだ。小さなリボンの一つ一つから汚い液が滴り落ちていた。
監督「さあ、彩夏さんも、」と、私の後頭部を監督の左手が包んだ。
監督「どうぞっ!」と、強い力で押され、黒い液体はどんどん顔に近づいてきた。
目を瞑って、液体の中で仰向けに寝返り。起きあがって、ゆっくりと立ち上がると、もはやそれは黒い固まりだった。髪から墨が流れ落ち、服は真っ黒!顔はなんだか変なつるつる感があった。
ハワードさんからの指示で私はひなちゃんに水遊びの要領で墨をぶつけた。正直、自分が真っ黒い液体に染まっていることに大きな戸惑いを感じていたが、これは水だと必死で思いこみ、ひなちゃんとの水(?)遊びを楽しんだ。

水遊びがどんどんエスカレートして、墨への沈めあいに変わった。しばらく遊ぶと、のどが渇いてきた。やっぱり無理矢理水だと思いこんでる訳だから、緊張もするんだろう。休憩をとりたいと申し出た。しかし、それは受理されなかった。そのかわり、おいしいジュースがあるから、それを飲んでといわれた。そんなシーンも撮影するのかな。
そして出てきたジュースを見て驚いた。真っ黒である。これも墨?まさかそんな、危なくないか?
それは杞憂だった。黒いその液体は墨は墨でもイカ墨だった。おかげで生臭い。実は今まで描いてなかったけど、私の一番嫌いな食べ物、それがこのイカ墨だ。生臭いにおいにざらざらとした舌触り、口の中が真っ黒くなるあの感触。どれをとっても身の毛もよだつほど嫌いな液体だ。
ひなちゃんが平気で口に含む。ゆっくり満遍なく塗れるように口の中で噛んでいるようだ。少しずつ飲み込んで、ひなちゃんはカメラに向かって口を開けた。真っ黒だ・・・
監督「おいしい?」
ひな「まぁまぁかなぁ。パスタとかと一緒だったらもうちょっとおいしかったかも。」
監督「どうしたの彩夏さん。さあ、飲んでいいよ?」
寒気がする。冷や汗がでる。でも、飲まなきゃ。
意を決して一気に口に入れる。ぶえぇ・・・気持ち悪い・・・でも、必死で涙をこらえながら飲み込んだ。
監督「おいしい?」
私「マズい・・・」
監督「そんなにおいしい!?じゃあもう一杯。」
な、なんで!?マズいっつってんのよ!あ!しまった。監督は24時間WETを奥さんにさせるほどのドSだった・・・
2杯目を飲み干すと
監督「そんなに一気に飲んでくれたんだ。はいもう一杯。」
イヂメだ・・・
3杯目も飲み干すと、もう気持ち悪くてしょうがなかった。墨で染まってて分からないだろうけど、たぶん顔は蒼白だろう・・・

監督「じゃあ最後に、一度潜って、最後のインタビューです。」
は、吐きそう・・・とりあえずうつ伏せに潜った。
一気に立ち上がると、記念に人拓をとるという。ベニヤ板に大きな紙を貼り付け、ひなちゃんと同時に勢いよく走ってぶち当たった。鼻打った・・・
監督「それでは最後のインタビューです。ひなちゃん、今回のはどうだった?」
ひな「も、最高!最初のヌルヌルも気持ちよかったけど、見て見て!ほら、真っ黒!楽しい~!」
監督「彩夏さんは?」
私「うう・・・あ、真っ黒墨まみれはなかなか気持ちよかったんですけど」
うわぁ、口で息する度にあの生臭いにおいが・・・
私「イカ墨はちょっと・・・」
監督「おいしかった?」
私はゆっくり首を振った。
監督「そうかあ、もっと飲みたいかぁ」
私は大きく首を振った。
監督「はい、ハワード監督から特別のプレゼント」
またコップ一杯のイカ墨だ。
監督「飲まなきゃ終わらないよ」
意地悪っ。仕方なく、一気に飲み込んだ。気持ち悪い・・・
監督「はい、それじゃお疲れさまでしたー。」

私は服を脱ぎ、そしてシャワーを浴びるより先に歯を磨いた。イカ墨のにおいはまだとれないので、おなかの中から息をきれいにするタイプのグミと、キシリトール入りのミントガムを食べた。それでも若干残っている気はしたけど、とりあえずシャワーを浴びた。

新しい服に着替えてプールに入った。ハワード監督がいたので一番の疑問を聞いてみた。
私『なんで墨なんですか。ここアメリカですよ?』
ハ『私の趣味が書道だから。それに日本で墨まみれは体感したことがないらしいと聞いてね。』
するとそこに私の黄色かった墨まみれのひなちゃんが来た。
ひな「いまジェシーが墨まみれなんだけど、彩夏さんもこない?」
私「あ、行く行く!」
私はずぶぬれのままジェシーのところへ向かった。

コメント

仮です

続くかも。ノープランだけど。

おまけ
ひな「ねえねえ、ジェシー?アメリカにきたら本物の銃が見れるって聞いたんだけど」
ジ「誰でも持ってるわけじゃないのよ!」
ヒ「そうよ。愛媛だって蛇口からポンジュースは出ないわよ」
彩夏(それ関係ない・・・)
ひな「でもうちの、静岡の小学校は蛇口からお茶でたよ!」
彩夏(それは驚きだ。)


おまけ2
ジ『ハワード?ひなちゃんが本物の核兵器見たいって言ってたよ』
ハ『俺はまだ塀の中は見たくないって言っといてくれ』

おまけ3
彩夏『ハワードさんはどうしてアメリカンジョークとか言わないんですか?』
ハ『それは”ハワード”に聞いてくれ』
彩夏『?』

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