2009-05

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剣豪娘の通過儀礼

沢上流剣術正当継承者の沢上冴子は、十七歳の通過儀礼である山隠りに出た。千薬山山奥にある平たい岩の上で、炒り飯と沢の水だけで七日間過ごす。
沢上家伝来の名刀梅一文字を腰に差し、一人山隠りを始めた。
沢上流は国の無形重要文化財として守られてはいるのだがやはり法は厳しい。名刀梅一文字は先々代の折に廃刀令により刃を切れなくする加工が施されてしまった。尤も、沢上流の神髄とは、無駄な殺生をしないことにあるのだが。

冴子は白装束を着て静かに岩の上に座ると、刀を構えた。そのまま邪念を消すのだ。

と、急に雨が降り出した。じっと雨に打たれながら止むのを待つ冴子。ところが、冴子にはある不思議な感覚が広がってきた。
気持ちいい。なぜか興奮してくるのである。

自分の修行が未熟であるが故か。邪念を振り払うため、殺陣を行った。しかし、どれだけ動いてもピタリと張り付く白装束に興奮を覚えてしまう。
ならば、と、滝業にはいることにした。近くの滝まで急ぎ、刀を収め、滝の中で座禅を組む。究極の邪念のとりかただ。しかし、ずぶ濡れであることに興奮を覚えるという邪念は取り払われるどころかどんどん強くなってしまった。
冴子はならばそれに身を任せることにした。滝から戻り、ずぶ濡れ白装束で雨を浴び続ける。帰ったら修行のやり直しだ、そう思いながら。
雨が止み、全身びしょ濡れで佇む冴子。髪を整えたりすることはなく、ずっと座禅を組み、精神統一に励む。濡れた装束から滴が岩に滴り落ち、染み入る。日が暮れ、さすがに腹も減ったが、それでも冴子は座り続けていた。

朝静かなる目覚めと共に滝行に励む。やはり装束の濡れによる邪念が取り払われることはなかった。それどころか、もっと浴びていたいとすら思うようになっていた。当然冴子の17歳特有のむっちりとしたハリのある肌が白装束から透け、下着は腰巻きだけなので柔らかな膨らみのある胸はその中心の桃色の円形がくっきりと見えるほど透けていた。

極限まで腹を空かせた冴子は濡れ装束のまま炒り飯を頬張った。そしてすぐに滝に戻った。


4日目に父上が見に来たときにもやはり雨でずぶ濡れだった。冴子が邪念のことを話すと、「未熟者」と一喝され、「ならばそれがいやになるまで滝行をするべし。昼夜を問わず励め。あと3日、滝に打たれ続けろ。邪念を消すまで飯は食うな」といわれた。
早速滝行に励む冴子。1時間足らずでもう疲れてきた。それでも、邪念が消えない。浴び続けた。

夜になり、肌寒くなっても浴び続ける冴子。寒くて疲れて倒れそうだったが、それでも邪念は消えなかった。

滝行のままいつの間にか朝を迎えていた。ぐったりと青ざめた顔の冴子。ビチョビチョでよれよれになった装束を着たままだ。それでもやはり体の中から火照る気持ちが消えない。休むことなく滝行を続けた。

どれくらい時間がたっただろう。もはや冴子には時間という感覚すらなくなってきていた。あと何日、という感覚も忘れ、ただ一つ残ったのは「ずぶ濡れという状態が気持ちいい」という感覚だけだった。

ちょうど1週間が終わり、父上が迎えに行ったときもそのまま滝に打たれ続けていた。父も滝の中に入り冴子を出すと、まだ邪念が消えないといった。冴子は実に3日ぶりに滝から出た。頭はクラクラし、体はふらふら。装束はぴったり透けてよれよれになっていたが、やはり邪念だけが消えなかった。
父はもはや諦めたように冴子を介抱した。冴子はもう歩くことすらままならない状態だったからだ。

山を下りている途中ではっ、と我に返る冴子。装束から乳首が丸透け状態だった。どんな家柄であろうと冴子だって17歳。年頃の娘である。そんな姿では歩きたくない。恥ずかしい・・・

家に戻るまで誰ともすれ違わなかったことが幸いして、冴子のその純粋な身体が他人の目に触れることはなかったが、それでも恥ずかしさで折角のご飯も喉を通らなかった。
夜、母上が心配して好物の梅おにぎりをそっと差し出した。冴子はポロポロ涙をこぼしながら邪念が消えなかったことを話した。母上は、「やっぱり、あなたも私の子ね」と、自分もずぶ濡れに興奮することを教えてくれた。

結局沢上流は別の弟子入り志願者に継承されることとなった。冴子は自分の愚かさを責め続けたが、父上も、やっぱり母さんの子なんだな、と、笑って許してくれた。

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千薬山がイチョウの見頃の時期をむかえたので、僕は写真を撮りに行った。あそこには蓮滝と呼ばれる小さな滝があるのだが、そこを中心としたイチョウの広がりがとても美しく、構図もぴったりなので、お気に入りにしているのだ。
すると今年は不思議な光景を目にした。女性が2人、服を着たまま滝にうたれているのだ。1人は4、50代の美しい女性。もう一人は10代後半だろうか。どちらも分厚い服だが肌が透けて見える白い服を着ていた。10代の子にいたっては胸まで透けさせていた。
僕は写真を諦め、山を下りることにした。あれは・・・夢だったのだろうか。

モデル体験記-アメリカ編-(5)

朝目覚めると、フワッと甘い匂いがした。
リビングに行くと、スタッフが懸命にクリームを泡立てていた。
ハ『おはよう。今日はパイ投げだ。彩夏も手伝ってくれ』
私『いいですけど、ジャムありますか?』
ハ『ジャム?何に使うんだい?』
私はジャムを受け取ると、液体のクリームに小さじ半分位入れ、かき混ぜ始めた。すぐに泡だった。
ハ『ん!?彩夏、速いね!』
私『ジャムに含まれるペクチンっていう成分が泡立ちを速くするらしいですよ。』
ハ『そうなのか!?知らなかったなぁ』
私『しかもこれ、時間がたっても液体に戻りにくいんです。』
すぐに苦労していたスタッフに伝わった。
『ジャムは小さじ半分ね?』
私『はい。』
『よく知ってるね!』
私『友達にパティシェがいて、プロは粉ゼラチンを使うらしいんですけど、手軽なものだとジャムでいいって教えてくれたんです。私趣味でお菓子作ったりしますから。』
そういっていると、ジェシーが起きてきた。
ジ『おはよ!』
私『おはよう。ジェシーも手伝って。』
ジ『わかった。ジャムを入れるのね?』
私『そうよ。』

途中から数人のスタッフが皿に盛る作業を始めた。皿は400枚以上あるという。さらに、マットまである。一人は絞り出したクリームをそのマットに。ケーキベットだ。日本でもやってもらったけど、こっちは規模が違うなぁ。

ヒロコさんもひなちゃんも手伝い、作業は昼までかかった。
ジ「ひなちゃんが濡れてないの久しぶりに見た気がする。」
ひな「ひどいなぁ。観光の時はびしょ濡れじゃなかったよ?」
私たちは笑った。

ついに完成。用意したクリームがあまり、皿を追加して500枚になった。
ハ『一人125枚だけだよ。』
私『え!これ、私たちだけで使うんですか?』
ハ『もちろん。』
私はなんだかすごくうれしくなって、衣装の中でも一番おきにいりの黒のドレスをきた。真っ白に汚れたときのコントラストがいいからだ。それにあわせてか、ジェシーは赤、ひなちゃんは青、ヒロコさんは黄緑色のドレスだった。

ハ『まず最初は顔にぶつけてね。ひなはジェシカに。ジェシカは彩夏に。彩夏はヒロコに。で、ヒロコはひなにぶつけるんだよ』
早速スタート。ヒロコさんにぶつけると同時にジェシーから冷たいクリームをなで付けられた。いきなり顔では誰だかわからなくなった。といってもジェシーは金髪だからわかるけど。
ハ『さあ、パイ投げバトルだ。レディー、ファイト!』
ひなちゃんはその声にまずヒロコさんにぶつけた。それによってまずターゲットはヒロコさんになって、3人でヒロコさんに集中攻撃。服の中にまでパイをねじ込んだ。おかげでヒロコさんは全身真っ白。さっきまで黄緑色のドレスだったはずなのに、もう白いドレスになっていた。次は私。ヒロコさんが胸にぺたりと付けたのを最初に、ジェシーから首に叩きつけられて少しむせそうになった。ひなちゃんに服の中へねじ込まれたと思ったら、ヒロコさんに背中にねじ込まれた。冷たぁい!なでるように足にも塗られて、髪にもペトッとクリームがついた。全身真っ白。最後に自分で両手で持ち、ジェシーのかけ声で3人が私の手を押し上げて顔にパイをぶつけた。少し時間をおく。その間少しクリームを舐めた。甘くておいしい♪
私が今どんな状態か、ヒロコさんを見ればわかった。全身クリームまみれで肌触りはつるっつる。楽しい!
続いてひなちゃん。ひなちゃんは自分からすすんでパイを塗った。私はさっきの仕返しに服の中にねじ込んであげた。ねじ込んでる最中にジェシーが私の後頭部にたっぷり付けてくれた。ジェシーには次になんかお礼をしないとね。
ひなちゃんが真っ白になると次はジェシー。3方向から頭部にパイをぶつける。ほとんどの部分をカバーした。それがまだくっついているうちに頭のてっぺんに載せてあげた。そのままその4つを降ろし、体に塗り付けた。もちろん服の中にもたっぷりねじ込んであげた。
全身真っ白になったところで四つん這いで並び(恥ずかしい!)お尻をカメラに向けて片尻に一つずつパイ。8この紙皿が並んだ。
そしてそのまま這ってケーキベットにいき、一気にうつ伏せに倒れ込む。ベトッとしたクリームが肌をくすぐった。
上からパイを投げつけられ、紙皿だけもっていかれると、私の上にクリームまみれのジェシーがのっかった。ジェシーは思ったより軽かった。横にはヒロコさん。ヒロコさんの上にはひなちゃん。そのままマットを丸められ、人間ロールケーキ。ロープできつく丸まったマットの外側を絞められる。
監督「ハワード監督からの指示。みんなその中で暴れ回って」
動くのも大変な中であばれるだなんて。ひなちゃんがまずクリームに潜りながら転がり、ヒロコさんの体をペタペタ触りながら私の横にきた。ヒロコさんが上に乗ってきた。ジェシーが下に。あれ?上だった?感覚がもうわからない。さらにロールケーキの両端にパイでふたをされた。目の前は真っ白で、ひなちゃんが上?ヒロコさんが左かな?ジェシーは?もう何がなんだかわからない。誰かに胸をもまれた。お返しに私も誰かの胸を揉んだ。大きい。ってことはひなちゃん?いや、ひなちゃんより大きいからヒロコさんかな?
どれくらいたったかわからないがしばらくしてロープをほどかれた。
3人とも真っ白だから、私も真っ白なんだろう。顔についたクリームを手で払うと顔に指の跡でクリームがとれた。

ヒ「ひなちゃんあたしの胸揉んだ?」
ひな「あれ?うちちゃうよ?」
ジ「それ私かも。」
私「あ、ごめん。私です。私のを揉んだのはジェシーね?」
ジ「そうなんだ。ごめんね」
私「私はいいよ。ひろこさんすみません。」
ヒ「・・なかなか良かっ・・・あ!いや、なんでもないの。」
私「?」

せっかく払いのけたのにまたパイを顔に3つも付けられ、またクリームまみれの顔に。
しばらくまたパイを投げあいながらすごした。
ハ『はい、これでパイは終了。手でクリームどけるシーンよろしく』
私はひなちゃんに訳した。それぞれのカメラでクリームを掻きとる様子を映してもらった。服を体に押しつけると襟元や股の間からクリームがトロリと漏れだした。
ひな「白いウ○チみたい。」
私「ひなちゃん!女の子がそんなはしたない言葉言っちゃだめ!」
ひな「はぁい。」
ひなちゃんは襟元からでたクリームを少しだけ舐めていた。私はクリームを手にたっぷり乗せ、ひなちゃんの顔に塗ってあげた。
ひな「んぶ。」
ひなちゃんはまた顔に付いたクリームを払いのけた。可愛い。
ある程度は落ちたがやはりクリームまみれには変わりなかった。ようやく終了。私たち4人はそのままシャワーを浴びることにした。ずぶぬれで戻り、後片づけを手伝った。

モデル体験記-アメリカ編-(4)

次の日は休みだった。朝起きて庭に出るとひなちゃんが昨日の衣装でずぶ濡れになっていた。
ひな「目覚ましにちょうどいいよ。彩夏さんもどう?」
私は遠慮した。

2日間のお休み。観光を楽しんだ。

次の日、あるイベントに誘われた。ダンクタンクイベントだ。調べてもらえば分かると思うけど、ダンクタンクはタンクの上の板に座り、横のボタンにボールがぶつかるとその板が折れて水の中に落とされるってやつ。

最初にひなちゃんが座った。監督、ひろしさん、イベント主催の人たちが次々なげ、最後にジェシーの放った玉がひなちゃんをびしょ濡れに変えた。
びしょ濡れになると賞金がもらえるが、私たちはびしょ濡れのプロ(?)なのでもらえなかった。
次は私。その上がってくる湿気で水が冷たいことが分かった。ま、汗をかくほど暑かったからちょうどいいか。
ヒロコさんの放った玉がいきなりヒット。冷たい水に頭まで浸かった。上がればもうびしょ濡れ。気持ちいいー。
続いてヒロコさんが挑戦。5人までがボールを投げれるというルールだったのに、ヒロコさんは落とされるまで投げ続けられた。ヒロコさんももちろんびちょびちょ。ヒロコさんはかなり分厚い服だったから、滴る水も半端ではなかった。
たまたまイベントに来てた女の子たち二人がびしょ濡れにされた後話しかけてきた。
女1『あなたもびしょ濡れですね。』
私『ええ。気持ちいいわよね』
女2『そうね。』
会話してるうちにジェシーがびしょびしょになっていた。
ジ『彩夏、一緒にもう一回やろ?』
私『いいよ。そういうわけだから。』
女2『思いっきり濡れてきなよ。』
私『わかった。』

今度は落とされるまでかなり時間がかかった。おかげで唐突なタイミングで落とされてジェシーは鼻から水を吸い込んでしまったようだ。むせ返りながらタンクから出た。
一方そのころヒロコさんとひなちゃんは、さっきの子たちとは別のずぶ濡れ3人組の女の子とホースやバケツで水を掛け合っていた。私たちもタンクから出るとそこに参加した。そのまま私たちはびしょ濡れで帰った。交通機関は使えないから歩いて。しばらく歩いていると服は乾いた。
でもやっぱりまたおうちのプールに落とされて体にピタッと張り付くグショ濡れ服に逆戻り。その日はスタッフも全員参加して全員でずぶ濡れになった。
監督も含め現場スタッフ7人。モデル4人、日本側スタッフ2人だから、あわせて13人。あがったプールの嵩もかなり低くなった。スタッフはそのまま解散。私たちはもちろん夜まで濡れたまま。

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