2009-02

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モデル体験記(9)

次の撮影日、私は車で少し遠くまで連れていかれた。今日はパイ投げ。ワクワクしていた。
詳しく監督に聞くと、パイ投げだけでなく、チョコレートや粉まで掛けられるらしい。私とひなさんはもう大興奮だった。
撮影所に着いて、パイ投げの監督のトーキさんに会った。そこで一緒に撮影に参加する絵瑠さんという女性を紹介された。絵瑠さんは最近流行しているらしいアニメの水色ベースのセーラー服に、髪に黄色いリボンを付けて着ていた。ひなさんは着替え終わってピンク色のどこかのファミレスの店員さん?黒いコルセットが特徴的なものを着ていた。私もああいうのが着たいと思っていたら、監督から今日の衣装を渡された。絵瑠さんと同じエリの黒いセーラー服だ。ガラスの入った眼鏡もつけた。
まず私たち3人ともパイプ椅子に座り、ひなさんと絵瑠さんが後ろ手で手錠をかけられる。
「私はそれしなくていいんですか?」監督に聞いた。
「して貰ってもいいの?」
監督は答えた。私が勿論OKですよと言うと、冷たい手錠をガチャリと付けられ、鍵は監督のズボンのポケットに入った。台本を確認し、せりふを言う。
ひなさん「こ、こわいですぅ~」
絵瑠さん「ちょっと!こう言うのはみくるちゃんの役目でしょ!」
私は黙っていればいいらしい。ただし、なにをされてもリアクション一つとってはダメというのは辛いかもしれない・・・
ティッシュ箱くらいの箱に水色、黒、ピンク色、緑色の玉が入れられる。カメラの前で水色の玉が引かれ、絵瑠さんにパイが勢いよくぶつけられた。次は黒。私がパイをぶつけられた。パイは冷たく、ベトッとしていた。最後にピンク色。ひなさんだ。
今度は緑色がでた。3人同時にパイをぶつけられた。
システムは分かった。それぞれの服の色の玉を引き当てて、その人にパイをぶつける。緑の玉は全員、か。っていっても眼鏡の上についたクリームで全然見えないけど。
それでもほかの二人の声で今誰にパイが食らわされているか分かった。私はただただ呆然とパイを投げられ続け、見えないけどたぶん制服は真っ白けなんだろう。
いったん休憩になった。といっても次のシーンのためクリームまみれのままだったけど。監督は私の眼鏡を取り、次は眼鏡なしでの撮影だよ、と、目に付かなかった分としてパイを1つ食らわせてくれた。
次のシーン開始とともに冷たい液体が全員を(二人が声を出したからわかった)襲った。液体のクリームだ。固形クリームを洗い流すかのようにたっぷりと浴びせられ、ずぶ濡れになった。
ほとんど洗い流されるとまたパイが始まった。今度は玉なんか引かずランダムにポンポンとパイがぶつけられた。と同時に頭から小麦粉を振りかけられた。
粉が頭に盛ると、次はドロッとした液体が流れてきた。口元に落ちてきた液体をなめてみると、チョコレートソースだった。そのチョコレートを掛けられている最中も顔や体にパイが襲った。
しばらくパイが続くと中断になった。順番に手錠をはずされ、顔についたクリームを手で払った。服に付いたクリームは体に塗り付けた。
次に用意されたのは縦2m横1.5mくらいのケーキベッドだった。絵瑠さんがまずうつ伏せで落とされ、その左に私。ひなさんは絵瑠さんの右側にうつ伏せで倒された。監督とトーキさんが横からケーキを丸めだし、絵瑠さんにのっかる形でひなさんとくっついた。
ひなさんは
「うぷっ、涼宮さん、ごめんなさい」といい、絵瑠さんは
「有希!みくるちゃん!重いじゃない!」と言っていた。私は相変わらず黙っていなきゃいけなかった。しばらくひなさんと絵瑠さんが暴れる演技をして、ようやく解放された。
ケーキベッドの上で座り、ホースを渡された。ホースの水で体を流しながら今回の感想を言った。
「あの、一つ質問してもいいですか?」私は聞いた
「なんですか?」監督が答えた
「これ、何かのアニメの衣装なんですか?」
トーキさんが驚いていたが、本当に知らないのだ。
「そうですよ。ちょっと前に流行ったアニメです。」
やっぱり私は世間に疎いなぁ。
3人ともホースでクリームをだいたい洗い流すと、壁際に3人で立たされ、手をつないだ。なるべくくっついて立つと監督、ひろしさん、Dさんの3人でホースで強めに私たちに水を浴びせ始めた。顔を中心にざぶざぶ掛けられ、ビッショビショになった。気持ちいい!
ホースを止められると、最後に1杯ずつバケツで水を浴び、すべての撮影が終了した。

撮影自体は終了したのにまだパイは余っていた。気にせず服を絞ったりしていると、映像関係なしでパイを食らった。しかもただパイを食らうだけでなく、その紙皿を頭に押し上げられ、髪までまたクリームまみれ。さらに液体クリームを頭から浴び、また汚された。つぎは自分でパイを持ち、思いっきり自分の顔にたたきつけ、そのまま服に塗った。その格好のまま別室に行き映像チェックを始めた。

映像チェックが終わると部屋に戻り、またしばらくひなさんや絵瑠さんとケーキベッドやパイ、チョコソースで汚しあった。
それに飽きるとようやく片づけに入った。私たちは着替え終わると片づけを手伝った。

モデル体験記 (8)

ずぶ濡れでローションの感想を撮り、しばらく休憩になった。ひなさんは今日どこへ行っていたかを楽しそうに話してくれた。ずぶ濡れオフ、か。私も行ってみたくなった。
ローションの分の映像チェック。もちろん映像チェック恒例の?バケツの水をたっぷりと浴びた。
夕飯の時間になり、Dさんがお弁当を買い忘れていたことがわかった。せっかくなので私が手料理を振る舞うことにした。


監督「んまいっ!」

ひなさん「美味しい~どこで習ったの?」
私「学生時代に居酒屋でバイトしてたんですよ。そのときに覚えたんです。」
Dさん「弁当買い忘れて正解だったかも」
私「ふふふ。ありがとうございます。」

監督「彩夏さん、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
私「なんですか?」
監督「前、アンケートしてもらったとき全項目OKってしてくれたじゃない?」
私「・・・ああ、はい。」
監督「こういう仕事ってあんまり目に付きにくいところにあるじゃない?何で知ったのかなって。それに、汚すのとかってやったことないって仰ってたのになんで引き受けてくださったのかなって。」
私「・・・えーっと、正直、最初はお金のためでした。っていうのは、元々やっぱり、生活費を稼がなきゃっていうのがあったんですけど、脱いだり行為をしたりっていうのは怖いですし、人見知りしやすいから接客とかは無理だったんですね。だからどうしようかと思って、昔ローカル局の深夜番組でパーツモデルとかフェチモデルっていう仕事があるってことを聞いてたのを思い出したんです。昔は結構テレビ見てたんで」
監督「『最初は』って?」
私「いや、何となく『ずぶ濡れって気持ちいい』って気持ちはあったんですけど、まぁ、とりあえずお金のために全部OKしといた方がいいかなって思って。だけど、泥の時あったじゃないですか。あの時に本気で好きになりました」
実際今もずぶ濡れでご飯を食べている。今となっては2日に1回はずぶ濡れになるほどのハマりようだ。
監督「こちら業界は怖くなかったの?」
私「正直いうと、怖かったです。監督の専門がAVっていうのがよけいに。あ、ですけど、監督とメールのやりとりをしたりしていくうちに大丈夫そうかなって思ったんです」
監督は奥さん(つまりひなさん)がいて、最初のうちはその奥さんが一緒に撮影に参加すること、何か不都合あれば直ぐに言って貰ってかまわないということ、撮影では水着絶対着用で下着以下にはしないということなど、契約の際文書にして残してくださったことから、信頼を置いたのだった。
監督「まあ、ね。」
私「ところで次の撮影はなんですか?」
監督「彩夏さん、パイ投げってわかります?」
私「はい。」
監督「次回はそれをひなと一緒にやるんですが、これは専門家のところへ行きます。」
私「専門家?」
監督「パイ投げについてはパイそのものをどのように作るかを私が知らないので、パイ投げ専門に撮っている人にお願いするんです」

帰りは曇っていた。しばらくひなさんと水を浴びせあいながら雨を待ち、雨が降り出したところで自転車で帰った。

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