2024-05

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小柴文佳の3日間 (1)

「文佳、本当に3日間も大丈夫か?」
「平気だよ。あたしだってもう中学生だよ。一人でお留守番ぐらいできるって。」
小柴夫妻は今日から夫婦水入らずの温泉旅行に出かける。20周年の結婚記念日を真ん中に含めた2泊3日。文佳は初めて一人で3日間留守番をするのだ。
「フミちゃん、なにかあったら、遠慮なく電話してね。」
母が心配そうに言う
「うん、それじゃ、行ってらっしゃい!」
文佳はいつも通りの元気な笑顔で答えた。
「行ってきま~す。よろしくね!」

「さて、と・・・」
文佳は車が去っていくのを見送って、忘れ物を取りに戻ってこないことを確かめるために30分テレビを見ながら待つと、冬のセーラー服に着替えた。
まだまだ夏休み。制服はタンスから出してきた。少しタンスの中の独特のにおいがする。
これから自分がすることに対する高揚感と、期待。あの日味わった興奮、ずっと胸に秘めてきたあの悦楽。この3日はそのために生活の全部を『それ』に捧げる。
まず友達からの連絡を絶った。自分も旅行に付いて行ってることにしたのだ。
それから、親には友達のところに出かけるかもと伝えた。心配させないように、泊まりはしないつもりだけど、とも付け加えて。

小柴文佳の3日間 (1) »

Under the Water Cafe-Ryu-

街から1時間も電車に乗って、さらに30分も歩く。周囲にあぜ道が広がる場所、そこにその店はあった。
建物はとても大きい。知る人ぞ知るその店は、僕のような特殊な美を求める者のために作られた店だ。

僕は胸の高鳴りを抑え、ドアの取っ手を掴んだ。深呼吸をして、ゆっくりと扉を開いた。

「いらっしゃいませ」
甲高い声が聞こえた。見た目は普通の喫茶店だ。建物の大きさの割に喫茶スペースは小さい。かなり凝った作りで、壁はクリーム色で統一され、テーブルやチェアーも洋風のデザインになっている。レジカウンターの横にはブラウンのカーテンと奥に通じる通路があり、一見普通の従業員専用口に見える。
僕が行きたいのはそのカーテンの向こうだ。

「いらっしゃいませ」
メイド服のようなエプロンをつけた女性店員が笑顔でカーテンの前に立っていた。店員は背がすらっと高く、30代半ばと言うところだろうか、とても落ち着いた雰囲気だ。
「喫煙席ですか?」
「あっ、えーっと、店長代理はいらっしゃいますか?」
僕は少し声が上擦ってしまった。店員は慣れたように続けた。
「かしこまりました。それでは奥へどうぞ」

初めての来店の時は店長代理を呼ぶことがキーワードだ。2回目以降は会員カードを提示するだけでいい。

Under the Water Cafe-Ryu- »

クリスマスパーティ

今日はクリスマスイブ。監督さんがクリスマスパーティーを開いてくれるというので、私はプレゼント交換用のプレゼントを用意して、ひなちゃんと監督の待つ家に向かった。
「あ、彩夏さん、いらっしゃーい」
ひなちゃんがサンタさんの衣装で、いつもどおりのびしょぬれで、かなり寒そうに出迎えてくれた。帽子もべったり後頭部に張り付いていて、白いファーからもポタポタ水がたれていた。ミニスカートもピチャリと腿に張り付いていた。私はすぐに部屋に入って扉を閉めた。
「寒そう。」
「うん・・・寒い・・・あれっ?ひろしさんは?」
「仕事。後で来るって。」
すると、やっぱりサンタ衣装でびしょぬれの女の子が二人出てきた。
「あ・・・彩夏さん?」右側の女の子が言った。
「あら。愛美ちゃん。お久しぶり。」
愛美さんはアダルトビデオの女優さんで、ずぶぬれオフ以来だ。
「そちらの方は?」
「現役のアイドルの沙樹ちゃん。」
愛美さんが言った。すかさず女の子が反論した。
「いやいや、アイドルじゃないから。うちはもうタレントや。」
最近私もテレビを見るようになった。沙樹ちゃんもよく出ている。人懐っこいしゃべりをしていて、丁寧かつ頭のいい子だ。ショートカットの素朴な子だけど、茶色い大きな瞳が可愛い。子供っぽくも見えるけど、この前見た番組で酒豪であると言っていた。
「彩夏さんでしたっけ?よろしく。沙樹です。」
沙樹さんはテレビどおりの高く可愛い声で、手を差し出した。
「あ、よろしく。」沙樹ちゃんの濡れた手と握手した。
「うちら3人はアイドル時代からの濡れ友!沙樹は忙しいから彩夏さんとは今回がはじめてやな。」
ひなちゃんが教えてくれた。
「へへっ、おかげさまでたくさんにお仕事させていただいてます。」
沙樹さんはあの人懐っこい笑顔で言った。
「ね、立ち話もなんだから中に行こう!彩夏さんの衣装もあるよ。」
愛美ちゃんの一言で、私たちはリビングに入っていった。

更衣室に行ってサンタ衣装に着替えた。沙樹さんはびしょ濡れ衣装を脱いで丁寧に体を拭き、トナカイのきぐるみに着替えた。全員ノーメイクだけど、みんなは可愛いなぁ。
沙樹さんの腕にはタトゥーが入っていた。ちいさな蝶だ。剥がれかけてるのを見るとシールなんだろう。

ひなちゃんたち二人も濡れ直しするためプールに来た。私を先頭にひなちゃん、愛美さん、沙樹さんで並び、ひなちゃんが私をプールに突き落とした。私は潜水で軽く泳ぐと、ひなちゃんが飛び込んできたのか、水流が私を押し流した。水面から顔を出すと、服は驚くほど重く、帽子も濡れて頭がとても重たくなった。プールに肩までつかりながら歩き、素早くプールサイドにあがった。全身びしょ濡れ。ミニスカートが足に貼り付いて、ブーツも重たい。ボーッと立ったまま水の落ちる様子を見ていると、沙樹さんの声がした。
「うわぁ。彩夏さん、足長ーい!めっちゃセクシーやん。いいなぁ」
びしょ濡れのトナカイさんは濡れた着ぐるみの毛をキュッと絞りながら私を見ていた。そういえばこれ、私には少しサイズが小さい。ほとんど生足を見せてしまっていた。恥ずかしい・・・

みんなプールから上がって席に着いた。ひなちゃんと監督で準備している。私も手伝おうかとしたけどひなちゃんに止められた。
「いいから!バケツの水でも浴びて座ってて!」
沙樹さんと愛美さんはその通りバケツの水を浴びた。本当に濡れるのが好きなんだなぁ。

鳥の丸焼きに、トマトのスープ、料理上手なひなちゃんがいろんな料理を作ってくれた。結構お酒も飲んだ。ひろしさんも途中で来て、びしょ濡れの私たちに驚きながら一緒に食べた。

デザートにケーキ。監督が目を閉じて待つように言ったので、私たちは目を閉じた。
監督流のケーキと言えば勿論パイ投げ。一人一つずつパイをぶつけられたら、クリームが付いたまま隣の部屋に来た。
4つ並んだいすにそれぞれ座ると、私と沙樹さんはワインを頭からかけられた。ひなちゃんと愛美さんはりんごジュースらしい。びしょびしょになった私たちにさらにパイとチョコレートがかけられた。
「うん、あとは自由に自分のケーキをデコレーションしてね。」
監督はそういうと、チョコにいちごジャムにブルーベリージャム、コーラ、砂糖から、納豆、小麦粉、ふりかけ、カップめん、カレー、スープなど、およそケーキに使わないようなものまで用意してくれた。
沙樹さんはいきなりカレーを浴びた。それに続くようにひなちゃんも頭からスープを浴び、私も勇気を出して納豆を頭にのせて塗ってみた。その横で愛美さんはコーラを浴びていた。
それを合図にいすから降りて4人で集まり、自分でスープを浴びるやら、マヨネーズを顔に塗りつけられるやら、パイを上塗りされるやら、30分くらい遊んだ。沙樹さんと私は疲れたので、沙樹さんと一緒にお風呂に入った。その間ひなちゃん達二人はずっと遊び続けていた。

「仕事、大変でしょ?」
ある程度汚れを落として、私はお風呂につかりながら聞いた。
「確かに大変だけど、その分楽しいよ。」
沙樹さんは髪を洗いながら答えた。
「イジメとか付き合いとかあるんでしょ?」
「イジメ?・・・いや、昔はアイドル番組とかであったみたいだけど、うちは知らんなぁ。」
「そうなんだ。」
「逆に会社勤めのほうがそいうのありそう。」
私は思い出しながら答えた。
「ん、と、うちの課は女が私一人だったから、その辺はなかったなぁ。考え方が時代遅れで、男性社員ばかりがもてはやされたから。」
「なるほど、それで・・・あっ」
「あら、知ってたの?いいよ。それで首切られたことはもう。」
「すみません・・・話題変えましょう。」
「そうね・・・あっ、そういえば、ひなちゃんのアイドル時代ってどんなだった?」
「もう超人気者。スタッフウケもよくて、ひなちゃんに世の中の渡り方を色々教わったよ。」
沙樹さんはトナカイ衣装を水洗いしてある程度汚れを落とし、濡れたまま着て湯船に入った。
「へぇ。ひなちゃんがねぇ。」
「昔は結構ツンツンしててね。見た目では分からないようにして明るくしてたけど、心に闇を抱えてる気がしたよ。まぁそんなものはなかったんだけど。」
「意外だなあ。いつも笑ってて、いつも・・・びしょ濡れでいる姿しか見てないよ。」
「結婚してからめっちゃ変わったね。あ、そろそろあがろうか。」
私は汚れたサンタ衣装を軽く洗うと、そのまま着てシャワーを頭から浴びて出た。沙樹さんも頭から浴びて出てきた。

ひなちゃんと愛美ちゃんはまだ遊んでいた。私は着替えてひろしさんと帰った。

black girl

「ひーなーちゃんっ」
旦那がこうやって声をかけるときは嫌な予感がする。大きな買い物か、重大な隠し事か、あるいは・・・
「な・・・なぁに?」
「これに着替えてっ」
旦那が出してきたのは白いTシャツに白い短パン。ソックスも白。ちなみにブラも白でパンティも白。
言われるがまま着替える。今回は何をされるんだろう。
「うん。似合うねえ。ひなちゃん。」
「今回は何するの?」
「えへっ、今回はね、僕が先生。ひなちゃんはステキな芸術作品になるよ」
今日はキャンバスにされるのかな。離れに行くと、床にブルーシートが敷いてあった。私は真ん中に座る。そういえば今日はカメラがない。
「今日は撮らないの?」
「今日は写真だけ。それでは今日の企画を発表します。」
「はあい。」
「題して、『嶋野鳳翆の肉体書道』っ!拍手~!」
私はとりあえず拍手。
「鳳翆・・・?」
「普段は水ぶっかけてばっかだから、放水とかけてね。」
「相変わらずダサいなぁ・・・」
筆でかつんと頭を叩かれる。
「馬鹿者!師匠に向かって何という口の聞き方じゃ!さあ、お仕置きじゃ」
旦那は・・・じゃなかった、鳳翆先生はまず私を立たせていくつかポーズをとらせて数枚写真を撮った。そしてそれが終わると私の手足を白いタオルで縛り付け、手を天井のシャワーの鉄管に縛り付けた。あたしは吊られたまま、また写真を撮られた。

書道用の太筆に墨を付け、あたしの腰を掴み、首の下に大きく字を書いた。『メ』
次にまた墨を付け、下乳あたりから大きく字を書いた。『ス』
最後はおなかに豚って書くんだろう。案の定書いた。『豚』
「汚い字。」
「こういうのは達筆と言うのだ。」
嘘ばっか。お世辞にも綺麗とは言えない。
写真を数枚撮影。嬉しそうな表情と、嫌そうな表情。鼻の穴のまわりを小筆で塗る。くすぐったい!んでまた撮影。
次は背中。何を書かれたかは分からなかった。多分肉奴隷とか、精液処理用とか、ヤリマンとか、卑猥な言葉を書いたに違いない。
背中の写真を何枚か撮った。あとで確認しよう。
「よし、本番」というと、奥から丸太のような大きな筆を持ってきた。バケツに墨をたっぷり入れ、そこに巨大な筆を入れた。
「覚悟はいいか?」
あたしは頷いた。
鳳翆先生は墨をたっぷり含んだ筆を振り上げ、あたしの頭に振り下ろした。ビシャアッという音とともにそのまま振り下ろされ、顔を、服を、腿までを黒く染めていった。先生も結構水滴を浴びてしまった。
先生は手を拭くとカメラに持ち替えて何枚もとった。服はびったりはりついて、黒い液体がしたたり落ちる。短パンもビショビショ。
先生は背中にまわる。さっきのでかい筆を勢いよく頭のてっぺんに振り下ろされて髪から滴が落ちてきた。背中もべっしゃりと塗られた。何枚かとられたあと、左からべっしゃり、右もべっしゃりとつけられた。墨が垂れて足まで真っ黒。これで腕以外は全身真っ黒になった。そのまま写真。
すぐに続いて墨をバケツに足し始めた。バケツは5杯できた。またでかい筆を出し、顔から前面をべっちょり。またすぐに写真を撮り、また有無を言わさず前面べっちょり。そして写真。
2杯目は頭から直接浴びせられた。いつも通りの全身びしょ濡れ。だけど一つだけ違うのは、濡らしている液体が間違いなく真っ黒であるということだ。勿論写真を撮られた。
タオルがほどかれてあたしは滴り落ちた墨の中にべちゃりと倒された。腕が痛い・・・
次の一杯はまた大きい筆で、顔にべっちゃり塗られた。あたしは先生に引っ張られて筆を顔に載せたまま筆を手で支えた。筆は重たいからフラフラする。それが丁度よくあたしの顔をベチャベチャなでていた。余った墨は顔にぶっかけられ、また写真だ。
次は頭をバケツに突っ込んだ。足を持たれてバケツに頭を突っ込んだまま逆立ちになった。鼻に墨が入る。耳にも入る。そのままあげられて、あたしの髪は筆になった。耳と鼻から墨を垂らしていると、墨汁を口に含むように言われた。変な味・・・口の中全体に行き渡らせると吐き出した。バケツに残った分は浴びせてもらった。
最後の一杯はまず無理矢理顔を押し込まれた。先に演出を説明され、あたしは必死で抵抗した。墨の中に頭を丸ごと沈められ、しばらくの抵抗の後、そのままバケツを逆さまにして頭だけ浴びた。ビニールシートに溜まった墨をねころがってすり付けた。
立ち上がって、真っ白いシーツに倒れた。ようやく撮影終了。真っ黒ずぶ濡れのあたしはくたくただったけどまずシャワーで髪と顔を丁寧に洗い、耳掃除をした。耳の中は何度も掃除して、5本も綿棒を使ったところでようやくとれた。今までで一番後片づけがきつかったかもしれない・・・

二人だけの秘密

彼女の名は麗華。明晶学園女子部に通う高校二年生だ。
麗華は制服をアレンジするのが好きだ。この学校の制服はブレザーで、ネクタイは学年色制。麗華の学年色は濃い緑だ。季節は秋。合服は冬服のジャケット無しである。麗華は少し小さいサイズの合服をわざと着て、第一ボタンと一番下のボタンをあけ、胸の形がくっきりとみえるようにする。チェックのスカートはなるべく短くして、見せパンを穿いている。髪にはウェーブをかけている。でも染めたりエクステをしたりはせず、地毛のその色でするのだ。それなら校則違反にはならない。スカートの設定は少し破っているが。
それでも麗華は注意されたことはない。成績がいいせいだ。学年でいつも9位以内をキープしている。
彼女はとかく嘘が嫌いだった。誰に対しても『勉強なんてしてない』とは絶対いわず、いつも「趣味と部活がないから勉強してるしか暇がつぶせないの。」と苦笑している。

そんな彼女にも、唯一と言える秘密の趣味があった。


彼女の名は涼子。いつも生徒会室にいる生徒会長だ。
涼子は髪をショートにして、右を多めに分けてピンで止めている。おでこが広いので、デコ会長と呼ばれ、意外と本人も気に入っている。制服は着こなさず品行方正、スカートもオリジナルの長さを尊重して膝下2cmを守っている。
真面目一点張りといった会長ではなく、気さくに生徒たちに触れあい信頼も厚い。

そんな彼女にも、人には言えない秘密の趣味があった。



秋霖が降り注ぐ。今日の午後から降り出した。生徒の一部は近くのコンビニまで走って傘を買い、また一部は駅まで走る。さらに一部は折りたたみ傘を取り出している。
麗華はとりあえず走りだした。人気の少ない道まで走ると、急にスピードを緩めた。もう走る必要はない。雨は少し冷たいけど、風邪をひくほどでもないだろう。麗華の服や髪はどんどん濡れていった。
そう、これが麗華の趣味だ。ウェーブさせたはずの髪はしっとり濡れ、ストレートに。髪型が変わるだけで意外と気づかれない。麗華は雨の日にはいつも寄る噴水公園に入った。
麗華はそっと鞄を置いて、辺りを見回した。雨の公園は人が全くいない。時間が止まったようだ。でも実際には噴水は流れているし、雨は麗華を濡らして、遊具を濡らしている。
麗華は誰もいないことを確認すると、素早く噴水に飛び込んだ。が、そこにはもうすでに先客がいた。


「ぷはぁ。」
顔を出したその子は涼子。涼子も濡れるのは大好きだった。
麗華は驚いて思わず声をあげそうになった。会長が服をビチョビチョにしている。
「あら、麗華さん。」
涼子は平然と言った。
「え?な、ちょっ、会長!?」
麗華は声を裏返して驚いた。
「あなたも濡れに来たの?」
麗華はそれに思わず頷いてしまった。
「じゃ、どうぞ。」と、涼子は座り、隣に座るようにどいた。麗華は何かに操られるように水の中に座った。

「会長?」
麗華は手で水を制服にパチャパチャとかけながら言った。
「何?麗華さん、」
涼子は水を手で掬い頭や服にかけながら答えた。
「んーと、いつからですか?」
「あぁ、4歳か5歳くらいからだよ」
「長っ、あ、そうじゃなくて、いつから気づいてたの?」
「ん?何が?」
涼子は手を止めた。
「あたしが濡れ好きなこと」
「今。ってか、噴水に入ってきた瞬間」
「えっ?」麗華も手を止めた。
「正直いきなり足入ってきたからびっくりした。」
「・・・」
麗華が黙っていると、涼子が手で水を汲んで麗華の頭にかけた。
「ふゃあ!」麗華は変な声で驚いた。
「折角だから水遊びしよう!」涼子は子供のような笑顔で言った。
「あ、うん・・・でもちょっと待って。」
麗華は噴水から出た。ビチャビチャと水を垂らしながらトイレに駆け込み、清掃用のバケツと防火用バケツを拝借してきた。防火用にはすでに水が入っていたので、トイレで頭から浴びた。そして水を垂らしながら戻ってきた。
「おまた~。」
涼子に清掃用を渡し、防火用に水を汲んで座っている涼子の頭の上から浴びせた。
「ふぅ。」涼子は浴びせてもらい終わると、清掃用に水を汲み頭から浴びた。
「じゃあ今から先に10杯浴び終わった方が・・・どうしよう?」麗華が提案した。
「負けた人を噴水に沈めるってのどう?」涼子は答えた。
「いいね!それ!」
「スタートのかけ声は宜しく」涼子は噴水からあがった。
「それじゃ、よーい、スタート!」
一斉に浴び始める。冷たい水をじゃぶじゃぶと浴び、水たまりがものすごく大きくなった。5杯目くらいから少しずつ麗華が失速してきた。
「はい10杯終わり!」涼子は濡れた服をはたきながら叫んだ。そして浴びている麗華に背中から抱きつき、そのまま噴水へ飛び込んだ。

「ぶほっ!」
麗華は頭を押さえつけられていた。涼子は2度押さえつけると力の入らない麗華を抱き抱え、噴水の水が落ちているところに麗華を座らせた。
麗華はしばらく水を浴びながら休むと、涼子に言った。
「疲れちゃった。あたしそろそろ帰るわ。」
「うん、分かった。」
「あ、あのさ、会長?」
「何?」
「あたしが濡れ好きってことは・・・」
「内緒だよ。そっちこそ・・・麗華さんこそ、内緒にしてね」
「うん、二人だけの秘密だね。」
「だね。」

麗華はその雨の降り方には不自然なほどぐしょ濡れだった。濡れた服は下着を完全に透けさせていた。見せパンもスカートもしっかり貼り付き、髪もビショビショだった。それでも嬉しそうに秋霖の降り注ぐ道を帰った。

一方涼子は思う存分遊びまくって夜になった。バケツを戻し、相変わらず長雨の続く空の下、やはり不自然にぼったりと濡れた服を絞りながら歩いた。

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