2024-05

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モデル修正5(2)

眠ることまでは出来なかったが、かなりゆっくり休めた。ひなちゃんが次の衣装と台本を置いていってくれた。リクルートスーツだ。見た感じぱりっとはしているが、かなり使い込まれたような印象を受ける。私はそれを着て台本を読んだ。
今回は温泉リポート。温泉というのに庭の池を使うらしい。勿論水は冷たい。
台本を読み、さっそく監督の所に行く。
私は戸惑っていた。監督はいつも通り台本には詳しい台詞を書いてなく、「テレビのリポーター風に」とだけしか情報がない。昔からテレビは見ていないし、温泉リポートなんてどうでもいい話はニュースの中でもとばしていた。
監督にそう伝えると、ひろしさんが
「分かりました。20分お待ちください」
と、どこかへ行ってしまった。


10分後、ひろしさんは数枚の原稿を持ってきた。
「こんな感じでどうですか?」
監督と私に1部ずつ渡してくれた。読んでみると、演技の細かい部分まで綿密に書かれた、これぞ『台本』といったものだった。
「後はまぁアドリブでどうにかお願いします」
とひろしさんは言ったけど、アドリブを挟む余地の無いほどきっちりした台本だった。ひなちゃんにも台本が渡された。ひなちゃんは温泉の他のお客さん役だ。ひなちゃんは水色の浴衣を着ていた。

ひろしさんの台本を元に、さっそく撮影開始。
「はーい、私は今、上奴温泉に来ています!こちらの温泉、少し変わった特色がありまして、温度がですね、35度と少し低めなんですね。なのでこちらでは、なんと服のまま入るのがマナーになってるんですよー。面白いですねー」
淵に座り、池に手を入れてみる。冷たい!35度なんて大嘘だ。20度もないかもしれない。
「あ、本当にぬるいですねー。こちら観光協会や周辺の施設に問い合わせていただくと服を貸してくださるそうなんですが、今回は私このまま行きたいと思います」
足をつける。冷たい。私はそっと歯を食いしばって耐える。
「温かいです~」
自分に言い聞かせるように言う。ゆっくりと座り、胸まで浸かると、体の芯から冷える。でも顔には出さない。
「こちらの温泉の効能にはですね、美肌効果があるそうですよ!では、お客さんにこの温泉の事を聞いてみましょう。どうですか?きもちいいですか?」
ひなちゃんも少し寒そうだ。
「ええ、とっても気持ちいいですね。でも、服のままって不思議です」
声が震えるのを必死で押さえているみたいだ。
「この温泉、髪にも艶が出るらしくって、もうみなさんこんな感じで」
というと、ひなちゃんはうつ伏せに顔から潜った。すぐにあがり、ジャーッと水を流しながら言った。
「こうやって潜るといいらしいですよ」
ひなちゃんは顔を拭いもせず言った。
「なるほど!じゃあ私も遠慮なく」
私は勢いよく潜った。頭もしっかり湯船につけ、髪を軽く揉んだ。
「わー、これはききそうですね。」
顔を軽く拭い、カメラ目線に戻ると、カメラの移動と同時に池からあがった。風がとても冷たく感じる。全身びしょ濡れで、とても寒い。リクルートスーツのブラウスは透けて赤ビキニが丸見えだ。ジャケットもポタポタ水を垂らしていた。私はジャケットを脱いだ。
「上奴温泉はこちらです」
監督手作りの地名もない適当すぎる地図をだし、それを一瞬だけ映すと、私を舐め撮りして、
「んではでは、もう少し私は楽しんできますね!スタジオにお返ししまーす!」

監督からOKサインが出る。ひろしさんがタオルを持ってきたが、監督はすぐにオフショットを撮影するという。
「冷たいだろうから、早く撮影して早く終わろう。休憩は後だ。ごめんな」
私はもう一度冷たい水の池に入り、潜った。ジャケットは水中で着直した。胸まで出て濡れた服を撫でていると、バケツで水を汲まれ頭から浴びせられた。

「どうです?温かくて気持ちいいでしょ」
監督はわざとニヤついて言った。
「そんなわけ無いじゃないですか!メチャクチャ冷たいですよ!でも、気持ちいいです」
私は顔を水で洗った。そして笑顔でカメラに向いた。ひなちゃんも並んで二人で撮られると、監督はカメラを少し庭の方にひいた。私たちはしゃがむように座り直し、丸くなって頭から浸かり、一気にあがった。ザーッと水が流れ、私のスーツはビショビショでシャツスケスケ。ひなちゃんは浴衣が少しはだけてヨレヨレになっていた。私たちは立て膝になり、冷たい水を掛け合って遊んだ。
しばらくして監督からあがってくるように指示された。私たちはあがった。
「では彩夏さん、ずぶ濡れになった感想は?」
「すごく気持ちいいです。とっても寒いんですが」
と言ったところでバケツの水をかけられた。私は続けた。
「その寒さも、なんか気持ちいいです」
私は自分でバケツに水を汲み、頭から3杯続けてかぶった。そしてそのまんまカメラに手を振り、撮影終了。私は急いでお風呂にかけていった。

カメラはまだ残っていた。お風呂の入り口で呼び止められた。監督だった。
「20秒待って。カメラ動かす!」
仕方なく私は一度戻り、ひろしさん、Dさん、ひなちゃんにバケツで1杯ずつ水をかけてもらった。ひなちゃんは酷い。濡れた浴衣のまま台所まで行って氷を持ってきていた。私は氷水を浴びせられたのだ。
「さ、寒い!」
私はふるえながら言うと、ひなちゃんはもう1つ氷水を用意していて、それをひなちゃん自身がかぶった。
「さむーい!」
ひなちゃんはぶるぶる震えながら立っていた。
「うちはこのまま彩夏さん待つね。ゆっくり入ってきて」
そんなことを言われたらゆっくりなんて出来ない。私は急いでお風呂に行き、服を脱ぐ間もなく勢いよく飛び込んだ。暴れるように潜って体を温めると、急いでひなちゃんの元へ戻った。ひなちゃんは2杯目の氷水を浴びているところだった。
「寒くて気持ちいい!」
ひなちゃん、ドM?

ひなちゃんと一緒に服のままお風呂で温まった。温まるだけすると更衣室に駆け込み、しっかり体を拭いて来たときの服に着替えた。休憩室でお茶を飲み、少し休んでから帰った。

自分でも驚くほど疲れていた。夕食もそこそこにすぐに眠ってしまった。

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