2008-09

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アイドルの楽しみ 7

前回書き忘れたけど、真奈美の父親はAV監督兼男優で、母親は元AV女優。だから真奈美はAV女優は運命づけられたといっていたようだ。もちろん他の職業だってつけたはずなのだが、「ううん、ママは私の憧れで、私はパパを尊敬してるから。」とその道を選んだ。実際真奈美は真奈美の母に似て二重瞼の美人だった。

今日はオフ。思う存分ヌルヌルにまみれるぞー!
駅で真奈美を待っていると、カラッと晴れているにも関わらず、全身からポタポタ水を滴らせた女の子が近づいてきた。真奈美だった。
「ちょっと!何であんたそんなずぶ濡れなのよ!」
ズルいじゃない!自分だけ!
「え?お店に入らない用事の時はいつもコレだよ?」
わずかにしかいなかったが、周囲の人は町中に猿か何かが出没したかのように珍しそうに真奈美を見ている。哀れんでいるおばちゃんに、イヤラシい目のおっさん。なんだか恥ずかしくて、すぐに駅を離れた。
住宅もまばらな町をしばらく歩くと池があった。真奈美はまるで導かれるように池に入った。人がいないことを確認すると、私も入った。冷たかった。潜って全身を濡らしてまた歩きだした。片方の女の子がずぶ濡れよりも、二人の方がまだましかな。信号待ちをしているとすぐに二人の下に水たまりができた。なんだか少しうれしかった。

私たちが着いたのは小さなビルの中のスタジオ。AVの企業所有のスタジオだとか。撮影を手伝っている真奈美の母が出迎えてくれた。ご丁寧にバケツの水を浴びせて。真奈美は「うちはこれが普通なの。」と笑っていた。

何となくビニール製のカバンを持っていったのがよかった。着替えはいっさい濡れていなかった。
真奈美の父は今日の女優さんを送るために出かけたらしく、着いたときにはいなかった。

部屋の扉を開けると、4畳半くらいのビニールプールがあった。深さはすねの真ん中まで入るくらいで、かなり深く感じた。
「パパが、この後は片づけるだけだから自由に遊んでいいってさ。」
真奈美は早速ずぶ濡れのままローションの中を歩き始めた。
「ちょっと男優さんのザーメンも混じってるかもしれないけどいい?」
真奈美は聞いてきた。どうせ捨てる服だし、ヌルヌルになれるなら何でもかまわない。
「いいよー。」
私はローションに足を入れた。両足入れるといきなり滑り、顔からローションに倒れてしまった。おかげで一瞬でローションまみれ。しかも番組のよりも粘度が強く、流れ落ちるのも時間がかかった。真奈美はゆっくり仰向けに寝そべり、真奈美もローションまみれ。真奈美はバケツをとり、ローションをなみなみ汲んで、座っている私に頭から浴びせてくれた。ザバーッていう水の音じゃなくて、たぱ・・・とぷん・・・ぴちゃ・・・というイヤラシい音が響いた。渡されたバケツで真奈美にも同じようにたっぷりとかけてあげた。真奈美もぬるぬる。そこへかっこいい男性が入ってきた。
「あ、パパお帰り。」
真奈美のパパだ。
「おう。れ・・・今は真奈美って呼ぶんだったな。」
「間違えないでよ。パパ」
「どうだい、えーっと・・・」
「あ、水沢陽菜です。こんな格好でスミマセン(笑)」
「そうだ。陽菜ちゃんだったな。どうだい、このヌルヌルは。」
「気持ちいいです。」
「写真撮ってあげようか。」
「え・・・」
「あ、プライベートなやつだよ。公開はしない。」
「あ、じゃ、喜んでお願いします。」
その後十数枚写真を撮った。普通にヌルヌルまみれで笑顔のものから、かけられてる最中、手で液体を引き延ばして膜を作ったり、それを顔に塗り付けたり、潜った後あがった瞬間というのも撮ってもらった。真奈美のママも手伝い、二人で抱き合ってカメラに顔を向けた写真と、二人いっぺんにかけられている写真を撮ってもらった。胸をもみ合ったり、手ですくって顔に掛け合ったり、それはもう夢のような時間を過ごした。写真撮影が終わった後もローション遊びを続けた。驚いたことに昼御飯も食べずなんと6時間もローション遊びに興じてしまった。

ヌルヌルになった服を袋に詰め、シャワーでローションを洗い流した。真奈美は服のままシャワーを浴びていた。私もうちに帰ったら服のままシャワー浴びてみようかな。

アイドルの楽しみ 6

アイドルに付き物のファンレター。バラエティ系のアイドルには、3割の応援と7割のアンチがくるらしい。ドMな私はアンチがくればくるほど嬉しかった。一部紹介します

「死ね」
生きる!

「ずぶ濡れじゃないとキャラが立たないくせに」
おお!ありがとう。なにしろ『専属』だからね!

「変態がぁ!」
ああっ、もっと言って!←変態

「○月○日あなたを襲います」
・・・通報しますた。

以上、よくくるメッセージをお届けしました。

またどうでもいい事を書いてしまった。。
今日は前回のコント番組が大好評だったため、またコントに呼ばれることになりました。
例のごとくアドリブで進んでいくんだけど、周りの出演者が妙に『ヌルヌル』とか言う。だからさっきからヌルヌルって何よ!と壁を叩くと壁が破け、勢いで転んだままツルーッと滑っていくと、なにやら水ではない液体に頭から突っ込んだ。あがると目が開けられない。なんだかヌルヌルして粘り気がある。なんだかやけに体が熱い。ようやく目を開けると糸のように垂れる液体。ツルツル滑って立てない。気持ち悪くはないけど、不思議な感覚だ。
カメラを向けられたので、笑顔で手を振ると後ろから役者さんにまたヌルヌルの液体をぶっかけられた。
終了後シャワーを浴びたがなかなかヌルヌルの液体は取れず、時間をかけて液体を落とした。

1ヶ月後のOAを見たら『水沢陽菜、全身ローションまみれ!』と書いてあった。なるほどあれが『ローション』という液体なのか。私は真奈美に連絡し、もう一度ローションまみれになりたいと伝えた。すると、
「あ、ちょうどよかった!明後日撮影の後パパがローション遊びさせてくれるから一緒に行かない?予定空く時間教えて。」
何という偶然。たまたま明後日は予定がない。他の日は真っ黒なのに。
「まじで!朝からあいてるの?なら朝から来てよ。場所わかる?」
とりあえず最寄りの駅に集合にした。
さて、何を着よう。ヌルヌルまみれの服は捨てるつもりだから捨てられる服。それから、もう一枚、あの先輩に切り裂かれた服。あ、帰るときの着替えも大事だね。ほかにも・・・

アイドルの楽しみ 5

もちろん、先輩からのイジメもあった。まぁ、期待されていない新人バッターがいきなり場外ホームランを出したんだから、現役バッターが嫉妬しないわけがない。かと。
どういうことをさるたかって?
靴隠された。
服切り裂かれた。

だから?

うん、私ね、いつずぶ濡れにされてもいいように、着替えは車の中においてあるんだ。靴もね。
先輩が私の楽屋の出口を覗いてたから、わざと「あれーっ?靴がないよぉ」とかほざいて、探し回るふりをして車に行って、靴を履いたら先輩の背中を叩き、つい言っちゃった。

「甘いね」

悪い顔、たぶん素の顔で。
そういやあれからその先輩の姿を見ないなぁ。なんでだろー

まぁ、そういうくだらない話はもうやめよう。
で、何が言いたかったかっていうと、着替えを常備してるわけよ。それが役に立った話をするね。
コント番組の収録だったんだけど、マネージャーから「今回は水なしだから大丈夫」と言われて、張り合いがないなあって思ってたの。まぁ基本的に異常なほどMだから、タライとかもアリかなーと考えてたら・・・

台本には最初の方の台詞だけしか書いていなかった。なるほど、役柄と状況をつかんだらあとはアドリブで何とかしろと。面白い。これは一つの試験だ。
終盤にさしかかったとき、適当な場所で「そんなことはもう水に流そうよ」と言ったところ、
「水に流すぅ!?」と、相手役がセットの壁を叩いた瞬間、滝のような水が私の真上から降り注いだ。
当然一気にびしょびしょ。何となく(期待を込めてはいたけど)水に流すと言ったら大当たりだったわけだ。マネージャーもなかなか人が悪い(笑)。
そのずぶ濡れになったあともコントを続けるように指示されて、しばらく演技をした後私は壁を叩いた。すると壁が倒れ、私は振った腕の勢いのまま壁に倒れ込み、そのまま滑るようにプールにドボン!見事に全身びちょ濡れ。

終わってタオルをもらい、着替えをマネージャーに求めると、「俺だって聞いてないよ!着替えなんかない!」と言われた。買ってこいよ。この後もすぐ別の番組が・・あ!もってたな。着替え。車のトランクの奥に入っているカバンを持ってくるようにお願いして、事なきを得た。

いつずぶ濡れになってもおかしくないアイドル。それが私。

アイドルの楽しみ 4

電話の音で目が覚めた。マネージャーからだった。
「いますぐテレビつけろ!」
全く。オフだってのに朝から騒々しい。
テレビをつけると、総理大臣がコメントしていた。いやいや、アイドル事務所の人がアイドルに向かってさす

がに政治じゃないだろう。チャンネルを変えて、驚いた。私が大写しだ。ずぶ濡れで。そうだ。あのPVだ。

『衝撃!可憐美少女、びしょぬれデビュー!!』
クサいタイトルだな・・・・って、私が可憐美少女?何を言ってるんだ?、世界の破滅か?
とにかく外に・・なんか、人がいるな。マスごミか。
マネージャーに電話。
「見たか!今君は日本中の注目の的だ!すごいぞ!」
いや、外、出れないんですけど。
「早速だけどバラエティー決まったから打ち合わせに来てよ」
行けるか。
「あ、迎えに行く。待ってろ!」
その前に。
「報道にか!とりあえず笑顔振りまいておけ。」
とりあえず面倒なことになった。注目だぁ?

しばらくするとワゴン車がきた。一番まともな格好で出る。おいおい、有名なタレントの熱愛発覚か離婚じゃ

ないぞ。フラッシュまぶしー☆
自宅前の異様な光景に笑い出しそうなのをこらえながらワゴン車に乗り込む。
「いよぅ!人気者!」
いよう。お調子者。
「すげえな。お前。いやぁ、努力した甲斐があったよな!」
私なにかしましたか?

その日とその2日後のトーク番組は滞りなくつまらない仕事をした。
次に出たバラエティは楽しかった。次はそのことを書く。
カラオケで80点以上出せば賞金、それ以下ならプールに落下。そんな企画。
前にも書いたけど、私は歌は下手だ。カラオケで50点すらいったことない。
案の定スタジオ内を異常な空気にさせながら歌い、ワンコーラス目であっさりプールに落下。可憐美少女、び

しょぬれデビュー。
言ってやったよ。せっかくだし
「この姿でデビューしたんで!」
そんなわけで、私はびしょ濡れ専属アイドルとして、活躍の幅を・・・って、専属??
まぁ、楽しいことには変わりないけどね。実際普通の人よりずぶ濡れになる回数多いし。そういう意味では専

属かも。
すぐ次の日にはクイズ番組とバラエティがくまれていて、スケジュールが真っ黒に染まっていった。

まぁ、もって4ヶ月だろう。そういう甘い考えでスケジュールをこなしていた。

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